更年期障害の緩和に一役買うと話題の「エクオール」。

この成分に多くの会社が注目し、色々なタイプのエクオールのサプリメントが販売されています。

エクオールは一言で言うと、足りなくなった女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きで、女性の不調の改善を試みるサプリメントです。

では、エストロゲンが影響するタイプの乳がんはエストロゲンを飲んでも良いのでしょうか?

また、エクオールを飲むことで乳がんの発症率が上がるのでしょうか?

エストロゲンと乳がんの関係

乳がんは細胞の遺伝子異常により起こりますが、乳がんの成長にエストロゲンが関係していると言われています。

それは、1つに女性の乳房がエストロゲンの影響を受けやすいことがあげられます。

女性は生理の間エストロゲンが多く生成されます。

出産経験がないなど一生のうちの生理期間が長かったりすると、その分、乳腺はエストロゲンの影響を受けます。

出産経験がある人より出産経験がない人の方が乳がんを発症しやすいと言われるのはこのためです。

エストロゲンが影響するタイプの乳がんを発症した方は、エストロゲンを止める治療が行われるかと思います。

過剰なエストロゲンは乳がんを成長させる要因になるからです。

では、エストロゲンに似た働きをするエクオールを摂取すると、乳がんの発症リスクが上がるのでしょうか?

エクオールと乳がんの関係

「女性の健康とメノポーズ協会」の冊子によると、「エクオール」に期待できることとして、「抗エストロゲン作用」を上げています。

エクオールと女性の健康冊子

ここでは、この冊子を中心に「エクオールと乳がん」の関係をご紹介します。

なお、NPO法人女性の健康とメノポーズ協会では、更年期症状でお悩みの方の「更年期無料相談」も行っています。

更年期相談対話士(メノポーズ協会認定)による女性の健康に関する無料電話相談窓口
相談専用電話 03-3351-8001
毎週火・木曜 10:30~16:30(年末年始と祭日はお休みです)

女性の病気と抗エストロゲン作用

乳房にある乳管と言う器官は、エストロゲンの作用を受けやすいため、エストロゲンは乳がんリスクに関わっているとされています。

エクオールの大きな特徴は、エストロゲン様作用とともに過剰なエストロゲンの働きを抑える「抗エストロゲン作用」を持つことです。

そこで、エクオールは乳管などにおける過剰なエストロゲンを抑え、乳がんのリスクを下げる可能性が期待されています。

エクオールが体内で作れない時

エクオールを体内で作られない時は、エストロゲン受容体にエストロゲンが入り込み、過剰なエストロゲン作用が起こります。

エクオールが体内にあるとき

それに対して、エクオールが体内にあるときは、エストロゲン受容体にエクオールがエストロゲンの代わりに入り込むことで過剰なエストロゲン作用を弱めることができます。

現在、乳がんを発症している方は、どんなサプリメントであろうと担当医師に相談してからお飲みください。

エクオールとホルモン補充療法

女性の更年期障害は骨粗しょう症の治療法としてホルモン補充療法がおこなわれています。

しかし、乳がんの治療後や脳血管障害、血栓症などがある方、子宮出血や乳房の張りなどのトラブルを強く感じる人、または、年齢によってホルモン補充療法を受けられないことがあります。

このような時には、エストロゲン様作用を持つエクオールを代替療法として使うことも期待されています。

「女性の健康とメノポーズ協会」の冊子より

このように考えると、エクオールは、エストロゲン様作用(エストロゲンに似た働き)と抗エストロゲン作用(過剰なエストロゲンを抑える)と相反した働きをする非常に優秀な成分と言うことになります。

「抗エストロゲン作用」や「抗アンドロゲン作用」については、今後も適切に行われた実証研究をもとに、健康に役立つデーターが待たれるところです。