更年期障害の1つに「口が乾く」と言う症状があります。

更年期 口が乾いて唾液がでない

更年期になると、どこもかしこも乾いてきますよね・・・肌も乾く、目も乾く、口も乾く、なんかもう全身パサパサでイヤになります。

なぜドライアイやドライマウスになるの?

この時期、ドライアイやドライマウスに悩む人が増えます。これはなぜでしょう。

唾液を出す「唾液腺」や汗を出す「汗腺」などを「外分泌線」と言いますが、これら外分泌線はホルモンの影響を強く受けます

更年期に女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少すると、汗腺のコントロールが上手くできなくなり、暑くもないのにカ~と熱くなったり、汗を大量にかくようになります。これがホットフラッシュです。

汗腺だけでなく唾液腺もこのような理由から唾液の分泌の量が減りドライマウスを引き起こします

他にも、年齢とともに口の周りの筋肉が衰えると唾液が出にくくなります。また、全身の筋肉が衰えると体幹が弱くなり姿勢が悪くなります。猫背になると顎が前に出るため、鼻呼吸がしずらく、自然と口呼吸になることでドライマウスになりやすくなります。

更年期の時期は、エストロゲンが減ること筋力が落ちることで二重にドライマウスになりやすくなるんですね。

ドライマウスチェック

□ 口がカラカラ、ネバネバする
□ 口が乾いて話しづらい
□ 口が乾いて食べづらい
□ 就寝中水が飲みたくて目が覚める
□ 舌が乾いてピリピリする
□ 唇が良く乾く
□ 味覚が変わった気がする
□ 口臭が強くなった気がする

チェックが多い人はドライマウスの可能性があります。

ドライマウスになるとどうなるか

口の中の細菌は死ぬときに腐敗臭を出します。これが口臭です。

ドライマウスになると口臭がきつくなります。口の中が乾燥すると臭いの元となる嫌気性細菌の繁殖し、また、唾液が少なくなることで細菌を洗い流すことができなくなります。

ドライマウスを起こしやすい人
・煙草を良く吸う人
・生活が不規則な人(いつも疲れている)
・ストレスが多い人
・鼻が悪く口呼吸の人
・エストロゲンが減少した更年期

ドライマウス対処法

ドライマウスを防ぐには色々な方法やグッズがあります。

漢方薬で改善する

ドライマウスに効果のある漢方薬には、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)または麦門冬湯 (ばくもんどうとう)などがあります。

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)は、身体の熱を冷まし、カユミを鎮め、のどや口の渇きを緩和する働きがあります。

麦門冬湯 (ばくもんどうとう)は、タンが切れにくくせき込み、咽頭が乾いた感じを緩和する働きがあります。喘息や咽頭炎などの治療にも使用します。

口の周りの筋肉を鍛える

口の周りの筋肉が衰えると唾液が減ります。

・頬を膨らませたり縮ませたりする
・舌打ちをする
・舌先を上下の歯茎に沿わせてグルグル回す(右回り20回、左回り20回)

唾液腺を刺激する

唾液腺マッサージ唾液腺は3か所あります。3か所の唾液腺を刺激します。

①耳下腺・・・耳たぶのやや前方(上の奥歯あたり)に指をあてて5回~10回優しく押します。

②顎下腺・・・顎の骨の内側の柔らかいところに指をあて、耳の下からアゴの先まで5回~10回優しく押します。

②舌下線・・・アゴの先の尖った部分の喉側に下の付け根があります。下あごから両手の親指でぐっと押し上げます。5~10回繰り返します。

口腔潤いグッズを使用する

市販されているお口を潤すジェルやリンスです。

ウルオーラ

ジェルタイプ・・適量を口の中にふくみ、舌で塗り込むように口腔内を行きわたらせた後吐き出します。
リンスタイプ・・適量を口に含み約20秒~30秒ブクブクしてから吐き出します。

私の知り合いに、更年期時期に口が乾いて仕方なく唾液が出なくて悩んでいる女性がいました。味覚も変わってしまい、ドライマウスが気になって精神的に参っていました。

重症の場合、ホルモン補充療法などで回復する可能性があります。

ドライマウス・ドライアイ・膣乾燥に隠れている病気「シェーグレン症候群」

ドライマウスやドライアイに隠れている病気があります。

和田アキ子さんが発病してから耳にするようになった「シェーングレン症候群」ですが、主な症状は、目や口の渇き、関節痛、疲れやすさや筋力の低下などがあげられます。

これは、40代から50代の中年女性に多く、原因不明の病気です。主に更年期の女性に多いことから、女性ホルモンが影響しているのではないかと言われています。

患者数は10万人とも30万人とも言われているのにまだまだ認知度は低い病気です。

もしかしたら、ドライマウスやドライアイ、膣乾燥、関節痛などに苦しんでいる更年期女性の中に、シェーングレン症候群の方がいるかもしれませんね。

シェーングレン症候群は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎などの膠原病と合併して起こる場合と、これらの症状がない原発性シェーグレン症候群があるようです。

原発性シェーグレン症候群の中には、涙腺や唾液腺などに慢性の炎症を起こすことにより、涙や唾液の分量が減り、乾燥状態を引き起こすことがあります。

ただし、シェーングレン症候群と診断されても、症状にあまり悩まされることなくQOL(生活の質)を落さず生活している方もいるようです。

10年以上たっても重症化することのない患者さんもいますが、半数以上の患者さんは10年以上たつと何らかの異常や他の病気が発見されるそうです。

更年期の時期に発病した和田アキ子さんは、以前番組で「寝込むほどのことはないので大丈夫」とコメントしていましたが、今も元気な姿をお見かけするので重症化していないのでしょうね。

しかし、シェーングレン症候群は、関節リウマチや線維筋痛症などを併発する可能性もありますから、無理は禁物です。

シェーングレン症候群は原因の分からない疾病ですが、発生にはストレスが関わっているそうです。

治療や対処法は、症状によってそれぞれ違います。ドライマウスやドライアイの患者さんのうち10%がシェーングレン症候群だったと言う報告がありますから、気になる人は検査を受けてみると良いですね。