50代以降本格化する「加齢臭」。臭うのは男性ばかりではなく、更年期の女性も臭います。

この加齢臭とは別に「疲労臭」があります。

疲労臭とは、疲れなどが溜まり肝臓の機能が低下することでアンモニアが上手く分解されず皮膚から放出される臭いのことです。

夫や子供から「ツンとして臭い」を指摘されたことはありませんか?

お母さん臭い

私も、子どもから「お母さん臭い」と言われ、どんなニオイなの?と聞いたところ、「ツンとする臭い」と言われたことがあります。

このニオイの原因は、

  • 疲れによる肝機能の低下
  • 便秘による腸内環境の悪化

などが考えられます。

確かに疲労臭がするときは、朝なかなか起きられなかったり、寝ても疲れが取れないことが多く、「あ~、疲れがたまっているな」と実感します。

加齢臭が発生するメカニズム

身体は疲れると主に腸内でアンモニアと言う疲労物質を出します。そしてアンモニアは血液に乗り、体中をめぐり肝臓に運ばれます。

運ばれた疲労物質は、肝臓で尿素やグルタミン酸に代わります。

つまり、肝臓は、「有害なアンモニア」を「無害な尿素」に代える働きをしています。

有害なアンモニアを無害な尿素に代えるサイクルを「尿路回路(オルニチンリサイクル)」とよびます。

オルニチンリサイクル

このオルニチンリサイクルの働きが悪くなると、有害なアンモニアを処理しきれなくなり、体の中にどんどん溜まっていきます。

この身体に溜まった疲労物質が加齢臭の元凶です。

肝機能の低下は、激しい運動やお酒の飲みすぎでも起こります。

激しい運動もしていない、お酒も飲んでいないのに「疲れがたまっている」と感じる人は、老化などで肝機能が低下していることもあります。

アンモニアが溜まると「疲労臭」が発生するわけ

肝臓でアンモニアの処理をしきれないと、汗や皮膚のガスの中のアンモニアの濃度が高くなり、これが疲労臭となって皮膚から放出されます。

疲労臭は、男性だけに限らず女性にも若い人にも現れます。疲れがたまっているなと感じたら、家族にチェックしてもらうと良いですね。

また、疲労臭に加齢臭が加わると臭いがかなりきつくなります。「ツンとする臭いがする」と言われたら、加齢臭の他に疲労臭を疑ってみると良いですね。

では、どうしたら疲労臭をなくすことができるのでしょうか?

疲労臭対策

対策として

  • 休息・疲れにくい身体
  • ストレスをためない
  • 肝機能の向上
  • オルニチンリサイクルの活性化
  • などがあげられます。

    肝機能を向上させ、オルニチンリサイクルを活性化させるには、適度なストレスの軽減、休息(睡眠)と食事が大切です。

    今回、Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ「知ってますか?疲労臭」」で生活習慣を改善し、疲労回復を図る方法や肝臓の機能や腸内環境を改善する食事などが紹介されましたので、ここでもご紹介したいと思います。

    オルニチンが豊富に含まれるシジミ料理

    オルニチンが豊富に含まれ肝臓に良いとされる食品の代表は「しじみ」です。疲れがたまっているなと感じたら、積極的に摂りたいですね。

    しじみは、そのまま料理をしても良いのですが、冷凍することでオルニチンが5倍から8倍に増えます

    シジミの冷凍方法は、砂抜きしたシジミの水を切り、ジップロックなどに入れて空気を抜き1日以上冷凍します。

    シジミの炊き込みご飯

    材料:しじみ200g、水カップ2と1/2、昆布(8cm角)1枚、米2.5合、酒大さじ2、しょう油大さじ1、しょうが20g

    作り方:
    ①水200㏄を入れた鍋に昆布と凍ったままのシジミを入れます
    ②沸騰するまで煮立て灰汁を取ります
    ③炊飯器に米2.5合と上記のゆで汁を入れます
    ④殻から取り出したシジミの身も加えます
    ⑤しょう油、酒で味をつけます
    ⑥生姜の千切りを加えて、ご飯を炊きます

    お好みでダシに使った昆布を刻んでご飯にのせます。

    シジミと野菜のピリ辛炒め

    材料:しじみ200g、トマト1/4個、ナス1本、パプリカ1/6個、豆板醤 小さじ1/2、酒大さじ2、しょう油 大さじ1、ごま油 大さじ1、しょうが10g、長ネギ(白い部分)20g

    作り方:
    ①フライパンにごま油を入れ豆板醤を入れて炒めます
    ②凍ったままのシジミを入れます
    ③さいの目に切ったパプリカ、なす、トマトを入れ炒めていきます
    ④強火で一気に炒めます
    ⑤しじみの殻が開いたら、お酒とおしょう油を入れ、最後にみじん切りにしたネギとしょうがを加えます

    豆板醤を使うのはシジミの臭みを取るためと、ピリッとした辛さが食欲をそそるからです。

    腸内環境を整えるレシピ

    発酵ドレッシング

    材料:味噌、ヨーグルト、甘酒

    作り方:
    甘酒1:ヨーグルト2:味噌2の割合で作ります。甘酒、ヨーグルト、味噌をそれぞれ1対2対2で混ぜ合わせるだけです。

    食事の都度、発酵ドレッシングをサラダやパスタなどに和えて使います。冷蔵庫で1週間持ちます。

    生活習慣で疲労臭を撃退

    疲労臭を感じたら湯船につかることも効果があります。就寝前に20分~30分の入浴が理想です。

    湯船につかると
    ①リラックス
    ②血行促進
    ③寝つきが良くなる
    などの効果が得られます。

    リラックスすることでストレスが軽減され疲労臭の緩和につながります。

    血行が良くなることで、アンモニアが尿素に変換された後、腎臓でろ過され尿として排泄される回数が増えます。血液が20回回るより30回回った方がろ過の効率が良くなり排泄が早くなります。

    寝つきが良くなることで睡眠不足が解消されます。睡眠不足は疲労の原因になります。

    その日の疲れはその日のうちに取ることが大切です。

    速攻で疲労臭を消す「みょうばん水」の作り方

    それでも、アンモニアが溜まると疲労臭が放出されます。こんな時に速攻で効果があるのが「ミョウバン水」です。

    みょうばん水は、水に溶けると酸性になります。疲労臭のアンモニアはアルカリ性のにおいです。「アンモニアのアルカリ性をみょうばん水の酸性で中和」することで臭いが消えます。

    みょうばん水の作り方

    材料:水400ml、みょうばん16g

    作り方:
    ①ペットボトルにみょうばん16gを入れます
    ②そこに水400mlを入れます
    ③良く振って溶かします
    ④みょうばんが水に溶けにくい時は1日置きます
    ⑤1日置くと濁っていた水が透明になります
    ⑥できたみょうばん水をスプレーボトルに小分けして使います

    疲労臭が全体に気になるときは、衣類にスプレーし乾かしてから着ると衣類が防臭服になります。

    疲労臭は非常に揮発性が強いので他人に臭いが伝わります。衣類に消臭効果を持たせることで他人に伝わりにくくなります。

    また、みょうばん水にレモン汁を数滴いれても良いそうです。レモンで消臭効果がさらにアップします。

    レモンは酸性なのでアルカリ性のアンモニアにはさらに効果的になります。香りも良いですね。

    更年期の女性にはオルニチンとエクオール

    更年期の女性は自律神経が乱れ、疲れやすくなります。

    更年期の自律神経の乱れは、減少した女性ホルモンを補うことで緩和されることが分かっています。ホルモン補充療法は、医師の指導の下の治療になりますので通院が必要です。

    そこで、女性ホルモンと似た働きをする「エクオール」というサプリメントがあります。

    エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌の力を借りてエクオールに変化したもので、少なくなった女性ホルモンを補う働きをします。

    もともと納豆や豆腐などの大豆製品をよく食べる人は体内のエクオールの量が多く、エクオールの量が多い人は更年期障害になりにくいと言う報告があります。