更年期も終盤にさしかかり、高脂血症(悪玉コレステロールが高い)の治療をしている内科の先生に「骨密度を測ってみましょう」と提案されました。

骨密度が低いと骨がスカスカになって骨折しやすい「骨粗しょう症」と言うことになります。

骨密度が低い

骨密度の低下は40歳以降では誰にでも起こりうる老化現象の1つです。内臓の働きが衰えることでカルシウムの吸収が低下することでも起こります。

また、骨をつくる「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」のバランスが乱れることでも起こります。

女性は閉経とともにエストロゲンが急激に減少すると、一気に骨密度が低くなる傾向にあります。

これは、今まで骨が壊れるのを防いでくれていたエストロゲンが無くなることで、破骨細胞が暴走してしまうことがあるからです。

全ては、女性ホルモンのせいだった・・・と言っても過言ではないのが「骨粗しょう症」なんですね・・・

生理があるときは、エストロゲンが骨も血管も守ってくれていたわけですが、閉経になって煩わしい生理から解放され、スッキリしたと喜んでいたのもつかの間、色々な不具合が一気に押し寄せてきます。

生理が終わっても生きていくのは楽じゃないな~と痛感するこの頃です。

骨密度の検査

骨密度の検査には、主に5つの方法があります。

DXA法
デキサ法
X線検査ですが、エネルギーの低い2種類のX線を使用するため、一般的なX線検査とは多少異なります。腰骨や背骨、大腿骨の骨密度を測ることが多く、骨密度を正確に測ることがことができます。
超音波法 超音波を「かかと」や「すね」に当てて計測します。 X線を使用しないため、妊婦さんなど誰でも気軽に測ることができます。
MD法
エムディ法
X線で手の骨を測ります。両手の骨と厚さの異なるアルミニウム板を同時に撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比べることによって骨密度を測定します。
レントゲン 主に腰の骨と胸の骨のエックス線写真で骨の変形や骨折などの有無を調べます。骨粗鬆の治療を開始するとき、他の病気と判断する際も行われる検査です。
身長測定 どの程度身長が縮んでいるかで判断する検査です。その方の25歳の身長と比べて4cm以上低くなっていると、縮んでいない人と比べ2倍以上の骨折リスクがあるとされています。

この中で、超音波やMD(エムディ)法は診療所などでも容易に計測できるため普及していますが、重要で正確な診断ができることから病院では「DXA(デキサ)法」が主流になっています。

私も、総合病院での検査だったため、この「DXA(デキサ)法」で検査しました。

「DXA(デキサ)法」での検査結果

「DXA(デキサ)法」では、大腿骨と腰椎の2か所のレントゲンを撮りました。

大腿骨の結果

大腿骨の結果は、思い切り「骨粗しょう症」の異常値でした。それも治療を開始しなければならないレベルでした。

大腿骨密度検査

大腿骨の骨密度 0.407g/c㎡
若い人と比較した値 52%
同年代と比較した値 64%

骨密度:
骨に含まれるカルシウムの量

若い人と比較した値:
骨密度が最も多い、26.1歳の骨密度を100%としたときの比較です。
この値が低くなると骨粗しょう症が疑われます。80%以上は心配ありません。

70%~79%は骨密度がやや低下しています。食事・運動などの生活に気をつけましょう。70%未満は一度精密検査を受ける必要があります。

同年代と比較した値:
骨密度は年齢とともに少なくなっていきますが、あなたの同年代の方の骨密度を100%としたときの比較です。

結果:「要精検」

コメント:
今回の検査で、あなたの骨密度は、同年代の人に比べてかなり低いと言えます。また、若い人と比較した値も低下が目立ちます。骨粗しょう症の疑いがありますので、担当医の指示を仰いでください。

腰椎の結果

腰椎の結果は、要注意と骨粗しょう症との境。ブラフで言うと黄色とピンクの境でした。

腰椎の骨密度検査

  1. グラフの青色:心配ない範囲
  2. グラフの黄色:少しは気を付けた方が良い領域
  3. グラフの赤色:骨密度が少なく注意が必要な領域
  4. 緑に挟まれた黒のライン:この間は各年齢の平均骨密度範囲

腰椎の私の骨密度 0.722g/c㎡
若い人と比較した値 71%
同年代と比較した値 86%

骨密度や同年代と比較した値のコメントは、大腿骨と一緒ですが、腰椎の結果は、若い人と比較した値のコメントが少し違います。

若い人と比較した値:
骨密度が最も多い、29.1歳の骨密度を100%としたときの比較です。
この値が低くなると骨粗しょう症が疑われます。80%以上は心配ありません。

結果:「要指導」

コメント:
今回の検査で、あなたの骨密度は、同年代の人と同じくらいの値と言えますが、若い人と比較した値は低下が目立ちます。一度担当医に相談してください。

結果のまとめ

腰椎の骨密度は同年代と同じと言っても、ギリギリの線。大腿骨より腰椎の方が結果が良かったです。

大腿骨は異常とされる70%未満の52%で完全にアウトでしたが、腰椎は71%でしたからギリギリセーフですね^^;

同じ人なのに、大腿骨と腰椎の骨密度が違っているのは不思議なことではなく、誰でも同じではないようです。

私と逆に、腰椎の方が大腿骨より悪い状態と言う人もいると言うことで、測る場所によって骨密度は違うそうです。

2か所の結果により判断しますが、腰椎より大腿骨の骨密度が高い方が良いと言う意見もあります。

骨粗しょう症なら、牛乳や小魚などのカルシウムやサプリメントを今まで以上に摂ればいいんじゃないの?と思いがちですが、閉経を迎えた女性はもう食事ではどうにもならなく、薬物療法でないと改善しにくいそうです。

生理があるうちは、エストロゲンも分泌されていますので食事や運動の指導で良くなるケースもありますが、閉経後は効果が表れないのでしょうね。

骨粗しょう症の治療方法

骨粗しょう症治療薬と言っても、色々なタイプがあり、大きく分けると以下の4つになります。

  1. 骨の吸収量を増やす薬
  2. 破骨細胞の働きを抑える薬
  3. 骨芽細胞の働きを増やす薬
  4. 女性ホルモンを補う薬

薬はすべて骨粗しょう症の改善のための薬ですが、それぞれ少しずつ目的と効能が違います。

また、骨粗しょう症には、飲み薬や注射など色々な薬とタイプがあります。注射は、毎日自分で打つタイプ、1週間に1回~2回打つタイプ、半年に1回病院で打つタイプなど様々です。

どの薬を選ぶかは、その方の検査の結果や年齢、その他持病などを考慮し担当医と相談の上決めることになります。

SERM(サーム)製剤

1日1回 服用

閉経後女性の骨粗しょう症治療に使います。骨の吸収を抑制することで、骨密度を増やし、骨折を予防します。

ビスホスホネート製剤

・1日1回または週1回、4週間に1回、朝起きてすぐに服用し、30分は食事をひかえ、寝転がらないようにします。
・4週間に1回、点滴または静注

骨の吸収を強力に制御することで骨密度を増やし、骨折を予防します。

抗RANKLモノクローナル抗体

半年に1回 注射

骨の吸収を強力に制御することで骨密度を増やし、骨折を予防します。

活性型ビタミンD3製剤

1日1回~2回 服用

腸からのカルシウムの吸収を助けます。

ビタミンK2製剤

1日3回 食後に服用

骨の形成を助けます。

副甲状腺ホルモン(PTH)製剤

1日1回または週1回 注射

カルシトニン製剤

週1回~2回 注射

カルシウム製剤

1日3回 食後に服用

食事からカルシウムが十分に摂れない時に使用します。

このように、骨粗しょう症の薬と言ってもたくさんの種類と方法があります。

一昔前は、骨粗しょう症の薬は飲んでも効果がないと言われていましたが、今は、非常に良い薬がたくさん開発されているようですね。

私の場合は、腎臓の数値(クレアチニン値)が悪いので、腎臓に負担をかけないよう、飲み薬ではなく皮下注射になりました。

自分で毎日注射を打つなんて、ちょっと無理なので、半年に1回病院で注射を打つ「抗RANKLモノクローナル抗体」と言う薬を使います。

この薬は、「プラリア注」とも呼ばれ、最近はこの治療を受けている人が増えているようです。

プラリアは2013年に認可された比較的新しい薬です。プラリア認可の詳細はこちら

これなら、胃にも負担がかからないので、胃も悪い私にとってはありがたいです。

しかし、この薬には、副作用があり注意が必要です。

私の担当医からは、「歯周病がある人はこの治療ができません」と言われたので、副作用はどうやら歯と関係あるようです。

と言うことで、プラリアの副作用を調べたら、「顎骨壊死」と言うのがありました。

アゴの骨が腐って壊死し、最悪は死に繋がります。ごくごくまれな副作用ですが、ゼロではありません。

プラリア治療中に抜歯やインプラントなど歯茎に関わる治療を行うのは厳禁とされています。

それで、担当医が「歯周病の人は治療ができない」と言った訳が分かりました。

良く効く薬の様ですが、その分副作用があるのは否めないですよね。

まあ、多くの人が改善している良い薬ですので、副作用を怖がって治療を拒否するのもなんですが、やはり怖いし、できるなら受けたくなかったと思うのが本音です。

しかし、ここまで数値が悪いと、将来大腿骨を骨折し寝たきりになる可能性も高いので、やはり治療は受けた方が良いのでしょうね。

プラリアの体験談はつづく